当サイトの記事は、国税庁・警察庁・消費者庁・造幣局など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金の価格や買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
ネックレスや指輪に小さく彫られた文字を見て、「これって10金の刻印?」と迷ったことはありませんか。
結論から言うと、10金の刻印は「K10」「10K」「416」が代表的です。どれも金が約41.6%入っていることを表していて、意味は同じなんです。
この記事では、10金の刻印の種類と意味、刻印のある場所、読めない時の確かめ方を順番に紹介します。
母の指輪の内側に「K10」って彫ってあります。この刻印、10金ってことで合ってますか?
はい、K10は10金を表す刻印です。ただ、後ろに「GF」や「GP」が続いていないかだけは見ておきましょう。そこで意味が大きく変わるんです。
10金の刻印は「K10」「10K」「416」|まず結論
10金の刻印は「K10」「10K」「416」「Au416」などがあり、どれも金が1000分の416以上(約41.6%)入っていることを表します。後ろに「WG」「PG」「YG」が付くのは色の表示です。「GF」「GP」が付く場合は金張り・金めっきの表示なので、10金の地金とは扱いが変わります。
まずは、よく見かける10金まわりの刻印を一覧にしてみますね。
| 刻印の例 | 意味 | 売る時の扱い |
|---|---|---|
| K10 | 10金(24分の10が金) | 金の量で値段がつく |
| 10K | K10と同じ。Kを後ろに書いた表記 | 金の量で値段がつく |
| 416・Au416 | 千分率で表した10金の品位 | 金の量で値段がつく |
| 417 | 造幣局の古い表示や国際規格の区分で10金相当 | 店で分析して確かめる |
| K10WG・K10PG・K10YG | 10金の色(ホワイト・ピンク・イエロー) | 色が違っても同じ10金 |
| K10GF | 10金を張り合わせた金張り | 金としての値段はほとんどつかない |
| K10GP | 金めっきの表示が付いたもの | 店の分析で確かめる |
9金の場合も考え方は同じで、K9・9K・375などと刻印されます。10金より少し金の割合が低い37.5%の合金です。
『刻印って、こんなに種類があるの?』と驚いた方もいるかもしれませんね。でも、見るポイントは「数字」と「後ろに付いた文字」の2つだけです。
刻印の種類と意味を1つずつ見てみましょう
ここからは、それぞれの刻印をもう少し詳しく見ていきます。どれも日本ジュエリー協会の表示規定や造幣局の説明をもとにしています。
「K10」と「10K」は同じ意味
K10も10Kも、純金を24とした時の10、つまり24分の10が金という意味です。違うのはKの位置だけなんです。
日本ジュエリー協会の表示規定では、「海外では、18K(18 カラット)のように、K を数値の後ろに表示することがあるが、原則的には Kは数値の前に置く。」とされています。
日本ではK10と書くのが原則で、10Kのように後ろに書く表記も使われることがある、ということですね。詳しくは「10K」と「K10」の違いで紹介しています。
「416」「Au416」は千分率の表示
416は、金が1000分の416以上入っているという意味です。「Au」は金の元素記号で、Au416と書くこともあります。
日本ジュエリー協会の表示規定では、品位は「最低含有率」とされています。416は「少なくとも416は金」という意味なんです。
金の割合と混ざっている金属については、10金の純度と金の割合で詳しく紹介しています。
「417」の刻印は古い表示や国際規格の区分
417という刻印を見かけることもあります。造幣局は平成24年(2012年)4月以降の受付分から表示を変え、品位「417」を「416」と表示するようになりました。
造幣局は、表示が変わっても「製品に含まれる貴金属の品位はこれまでと変わりません。」と説明しています。また、日本ジュエリー協会の表示規定に載っている国際規格(ISO 9202:2019)の区分でも、10金にあたるのは417です。
417が付いた品物の扱いは、「417」の刻印は10金?でさらに詳しく紹介しています。
「WG」「PG」「YG」は色の表示
K10WGはホワイトゴールド、K10PGはピンクゴールド、K10YGはイエローゴールドの10金です。色は混ぜている割り金の違いで変わります。
造幣局は「金の品位(純度)が同じであれば、ホワイトゴールドもピンクゴールドも同じホールマーク表示となります。」と説明しています。色が違っても、K10なら金の品位は同じ416です。
「GF」「GP」は金張り・金めっきの表示
ここが一番見落としやすいところです。日本ジュエリー協会の表示規定では、「GP」は金めっき、「GF」は金合金を張り合わせた素材(質量比20分の1以上)とされています。
K10GFは「10金でできた品物」ではなく、「10金を表面に張った品物」です。金の量はわずかなので、金としての値段はほとんどつきません。
小さな刻印は「K10」まで読んで安心してしまいがちです。後ろに「GF」「GP」が続いていないか、スマホのカメラで拡大して確かめておきましょう。
「H」や「中空」の表示もあります
太く見えるのに軽いチェーンには、中が空洞になった品物もあります。日本ジュエリー協会の表示規定では、中空の製品には「K18[中空]」や「Au750[H]」のように、品位にあわせて[H]または[中空]を表示するとしています。
中空の品物は見た目より金の量が少ないので、重さで値段を見るのが大切です。
刻印がたくさんあって、どれを見ればいいか混乱してきました…。
まず「K10」「10K」「416」のどれかがあるか、次に後ろに「GF」「GP」が付いていないか、の2つだけ見れば大丈夫ですよ。色の記号は値段にはほとんど関係しません。
めっきや金張りの見分け方は10金メッキ・K10GFは売れる?で紹介しています。

造幣局のホールマークとは?K10の刻印との違い
『K10の刻印って、国が保証してくれているんですよね?』と思っている方も多いはずです。実は、そうではないんです。
造幣局は「K18、Pt900などの記号は造幣局の証明記号ではありません。」と説明しています。K10という刻印は、主にメーカーや販売店が入れているものです。
一方、造幣局には「ホールマーク」という品位証明の制度があります。事業者からの依頼で品物を分析し、合格した物に証明記号を打つ仕組みです。
| 見分けるところ | ホールマーク | K10などの刻印 |
|---|---|---|
| 誰が打つか | 造幣局(事業者の依頼で試験したもの) | 主にメーカーや販売店 |
| 形 | 日の丸と、ひし形の中の数字 | 文字や数字 |
| 10金の表し方 | ひし形の中に416 | K10・10K・416 など |
| いつも入っているか | 任意の制度なので、無い物も多い | 日本では強制ではない |
ホールマークは任意の制度なので、マークが無い10金もたくさんあります。造幣局も「市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります。」と書いています。
ひし形の中の数字の読み方
ホールマークのひし形の中には、千分率の品位が入っています。造幣局の金製品の区分は6つで、カラット表示との対応は次のとおりです。
| ひし形の中の数字 | カラット表示 |
|---|---|
| 999 | K24 |
| 916 | K22 |
| 750 | K18 |
| 585 | K14 |
| 416 | K10 |
| 375 | K9 |
10金なら416、9金なら375です。日の丸と一緒に416が入っていれば、造幣局が10金の品位を証明した品物ということになります。
日本ジュエリー協会の消費者Q&Aでは、日本では刻印は強制ではないものの、「貴金属の種類・純度だけに限れば恐らくほとんどのものは刻印されています。」と説明しています。ホールマークが無いからといって、本物ではないということにはなりません。
詳しくは造幣局「貴金属製品の品位区分と証明記号」で確かめられます。
刻印はどこにある?場所の探し方
刻印はとても小さいので、どこにあるか分からないこともありますよね。品物ごとに、よく刻印が入っている場所を見ていきましょう。
| 品物 | 刻印を探すところ |
|---|---|
| ネックレス・ブレスレット | 留め具の近く、引き輪の横の小さなプレート |
| 指輪 | リングの内側 |
| ピアス | ポスト(軸)の根元、飾りの裏側 |
| ペンダントトップ | 裏側、チェーンを通す輪の部分 |
RE:TANAKAのよくある質問でも、「貴金属ジュエリーは留め具などに品位が刻印されている場合があります。」と書かれています。
ただ、日本ジュエリー協会の表示規定では、引き輪のスプリングやキャッチなど、機能上の部品には金以外の金属が使われることがあるとしています。部品の刻印と本体の刻印が違って見えるのは、そのためかもしれません。
ピアスのキャッチや留め具のばねに刻印が無くても、本体が10金ということはよくあります。反対に、部品にだけ刻印がある品物もあるので、本体と部品を分けて見ておくと安心です。
- 明るい場所で、白い布の上に品物を置く
- 留め具の近く、リングの内側など、上の表の場所を探す
- スマホのカメラで拡大して撮影する
- 光の向きを変えながら、数字と後ろの文字まで読む
- 読めた文字をメモしておき、査定の時に伝える
細いチェーンだと、どこにも見当たらないんですけど…。
留め具の横に、米粒より小さなプレートが付いていることが多いんです。それでも見つからない時は、刻印なしでも分析で調べてくれる店に聞いてみましょう。
刻印の横の「0.01」などの数字は何?
K10の横に「0.01」のような小さな数字が彫られていて、意味が分からないという相談もあります。
石が付いた品物では、こうした数字が石の重さを表していることがあると言われます。例えば買取大吉の10金の参考価格には「K10 D 0.16ct リング」という品名があり、石の種類と重さを書いた例と読めます。
ただ、こうした数字の入れ方について、公的なルールとして確かめられた資料は見当たりませんでした。意味がはっきりしない時は、店で「この数字は何を表していますか」と聞いてみてください。
金の純度を表すK(カラット)と、石の重さを表すct(カラット)は、読み方は同じでも意味が違います。K10の「10」は金の割合で、重さではありません。
じゃあ「0.01」は金の量とは関係ないんですね。
金の割合を表す数字ではない、と考えておくといいですよ。気になる時は、査定の時に聞けばその場で教えてもらえます。
石付きの10金は、店によって地金の分だけで計算するか、石も見るかが違います。おたからやは「まず地金(K10)の純度と重量を確認し、地金としての金額を算出します。」と公式FAQで答えています。
知恵袋でよくある10金の刻印の相談
刻印についての疑問は、知恵袋でもとても多く見かけます。よくある3つを取り上げますね。
「K10と彫ってある。これは10金で合ってる?」
他に刻印が無く、K10とだけ入っている指輪についての相談です。K10は10金を表す刻印なので、意味としては10金で合っています。
ただ、刻印はメーカーや販売店が入れるものなので、最終的に確かめるのは店の分析です。おたからやの公式FAQでも、刻印について「刻印は参考になりますが、査定額は刻印だけで決まりません。」と答えています。

上の画面は、おたからやの公式10金ページのよくある質問です(2026年10月21日確認)。K10のリングに「10K」「417」「K10WG」など刻印が混ざっている時の扱いについて、重量計測に加えてXRF(蛍光X線分析)などで成分を確認し、K10相当か判断すると説明しています。
「K10と書かれたチェーンが、店で偽物と言われた」
刻印があるのに金ではないと言われた、という相談です。理由は品物によって違うので、ここで断定はできません。
考えられるのは、刻印の後ろにGFやGPが付いていた、部品だけを見て判断された、分析の結果が刻印と違った、といったケースです。理由を店で聞いて、納得できなければ別の店で見てもらうこともできます。
「18金のネックレスのはずが、チェーンは10金だった」
ペンダントトップは18金、チェーンはK10の刻印だったという相談もありました。トップとチェーンで純度が違う品物は珍しくありません。
おたからやは、K10とK18のコンビの品物について部位ごとに純度が違う可能性があるので、つくりを確かめながら測定すると答えています。パーツごとの刻印を見ておくと、査定の時に話がスムーズです。
刻印があっても最後は分析で決まるなら、自分で見る意味ってあるんですか?
ありますよ。刻印が分かれば、だいたいの値段の目安を自分で計算できます。店の提示額に納得できるかどうかを判断する材料になるんです。
刻印が読めない・無い時はどうする?
刻印がすり減って読めない、もともと入っていない、という品物もあります。『刻印が無いと売れないのかな』と不安になりますよね。
日本ジュエリー協会の表示規定では、アンティークや歴史的なジュエリーには本体に品位の刻印が無いものがあるとされています。刻印が無いことだけで、金ではないとは言えません。
- 留め具・内側・裏側など、別の場所に刻印がないか
- スマホで拡大すると読めないか
- 刻印なしでも分析で査定すると書いている店か
- 宅配買取の場合、刻印なしを受け付けているか
刻印なしでも査定できると公式に書いているのは、おたからや(蛍光X線分析装置)、買取大吉(比重など)、なんぼやなどです。一方、ブックオフの宅配買取は、素材の刻印がない物を送れない物としています。
店ではこう伝えるとスムーズです
刻印が読めない時は、そのことを最初に伝えておくと話が早く進みます。例えば「刻印がすり減って読めないんですが、分析で見てもらえますか」「母の遺品で、何金か分からないんです」と言えば大丈夫です。
読めた文字があれば、「K10らしい文字が見えます」のように伝えておきましょう。査定する人も、どこから確かめればいいかが分かります。
刻印が無い品物の調べ方は刻印なしの10金は売れる?、家でできる見分け方は10金の本物の見分け方で紹介しています。
刻印が分かったら、値段の目安を出してみましょう
刻印でK10と分かれば、重さから金の量だけの目安を計算できます。田中貴金属が2026年10月20日17時に公表した金の店頭買取価格は22,773円/g(税込)でした。
これは純金の地金の価格で、10金の買取価格そのものではありません。記事執筆日時点の参考値として、22,773円×0.416で計算すると、10金は1gあたり約9,474円、例えば3gなら28,421円です。
刻印が分からない品物や、刻印と中身が合っているか気になる品物は、無料で査定してくれる店で見てもらうのが早道です。おたからやは査定料・鑑定料を無料としていて、店頭のほか出張やLINEでの査定も選べます。
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10金・9金の査定額を確かめる
K10・10K・K9の刻印がある品は、細いチェーン1本や片方だけのピアスでも、1点から金として査定を受けられます。切れた物や石付きの物も相談でき、店頭のほか出張査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る時の全体の流れは、10金の買取ガイドにまとめています。

よくある質問
K10と10Kでは、どちらが本物ですか?
どちらも10金を表す表記で、意味は同じです。日本ジュエリー協会の表示規定では、日本ではKを数字の前に置くのが原則で、海外ではKを後ろに置くことがあるとされています。
「416」とだけ刻印がある物は10金ですか?
416は10金の品位(1000分の416以上)を表す数字です。日の丸とひし形の中に416があれば、造幣局のホールマークです。
9金の刻印はどう書かれていますか?
9金はK9・9K・375などと刻印されます。金が1000分の375以上(37.5%)入っているという意味で、造幣局のホールマークでは375の区分にあたります。
K10GFは10金ですか?
GFは金張りを表す表示で、10金を表面に張り合わせた品物です。金としての値段はほとんどつかず、買い取らないと明記している店もあります。
刻印が無い10金は売れますか?
刻印が無くても、分析で金と確かめて査定する店があります。ただ、宅配買取などで刻印なしを受け付けない店もあるので、事前に確かめておきましょう。
まとめ
- 10金の刻印はK10・10K・416・Au416で、どれも金が約41.6%
- 417は造幣局の古い表示や国際規格の区分で、10金にあたる
- WG・PG・YGは色の表示で、金の品位は同じ
- GF・GPは金張り・金めっきの表示なので、最後の文字まで読む
- K10の刻印は造幣局の証明ではなく、最終的には店の分析で確かめる







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